架橋性リアクティブレジンが毛髪内部で架橋結合し強度回復します。
加温もしくはドライヤーで乾燥させることにより毛髪内部に重合するコラーゲン・リピジュアによる内部補修を行います。うっかりトロ毛になりそうなときの復旧剤としても使用できます。
架橋剤リアクティブレジン、吸着性高分子ケラチンPPT、加温重合型コラーゲンPPT、吸着性ヒアルロン酸、疑似細胞膜補修剤リピジュア配合。
さらに驚くべきは、R2のブリーチに対する効果です。
下のグラフ1をご覧ください。
健康毛(バージン毛)と損傷毛(カラー毛)でもドライ状態(DRY)では強度はあまり変わりません。これは損傷毛は毛径が小さくなるので、単位面積当たりの強度は変化が少ないからです。
しかしウェット(WET)状態ではかなり変わってきます。オレンジ色のグラフはドライ状態、グレーのグラフはウェット状態を表しています。健康毛でも濡れた状態では強度が落ちることがわかります。
これにカラー(酸化染毛剤)を行なうと半分以下にまで強度が下がることがわかります。このときパワーKRTで前処理を行なうと強度低下がある程度抑えられるのがわかります。
さらにパワーR2の前処理を行なった場合は強度低下が大幅に抑えられるのが確認されました。もちろんこれは髪質によって差があるとは思いますが、ホワイトブリーチを多用されるサロンにとってはこの効果は重要なポイントかと思います。
◆ストレートのブロー前に損傷毛を乾かすとき
…損傷毛の還元後、還元剤を流した後の毛髪は非常に敏感で、引っ張ると簡単に断毛してしまいます。こんなときにタオルドライ後、R2の2~3倍液をスプレーで吹き付け、軽くも見込んだ後、アルガノミクスツヤプラスをスプレーし、やさしくコーミングしていきます。ただドライするのに比べ、驚くほどスムーズに早く乾かすことができます。
◆ブリーチによる強度低下防止
…損傷毛のブリーチの前に、あるいはひどく損傷した髪にストレートをかける前には、単にPPT処理を行なうよりもR2を使う方が強度をあげるには効果的です(R2にはPPTも配合されています)。プレーンリンス後、R2の2~3倍液、あるいはR2+マルチPPT32(1:1)の2~3倍液をスプレーで塗布し、コーミングをした後、ハーフドライしてから施術に入ってください。(グラフ1)
◆トロ毛の直し方
…アルカリ性のパーマ剤やブリーチ剤で生じたトロ毛が乾いた状態は、フィブリルがばらばらの方向に散らばっているため、酸性の薬剤で直すことはできません。限界はありますが、直すためには今一度アルカリ性の薬剤で、髪を膨潤させ、フィブリルを整列しなおす必要があります。実際こうした状態にならないように、パーマやカラーをしなくてはならないのですが、どうしても必要になったときは、上記のブリーチ前の処理と同じようにR2を使って、ある程度強度を回復させてから施術を行ないます。でも、こうした施術はしない方が賢明です。する場合は、必ず毛束を用意して、トロ毛をつくり、それを直してみてから実際の施術に入るべきです。